私ごとですが、この度、青森県りんご産業の礎を創いたとも言われる澁川傳次郎賞を22代目として受賞することが出来ました。消費者にとっては、無名の賞ではありますが我々りんご生産者にとっては夢物語の賞でもあります。そして、2万人の生産者から数年に一人と言う狭き門を潜り抜けなければならない。また、澁川翁は誰からも尊敬されるような存在でもあり、私利私欲から離れた賢人でもありました。ゆえに、りんご栽培技術だけでこのような賞が受賞できるとは夢にも思いませんでしたが、多くの方々の御推薦をいただいたおかげで、受賞出来たものと感謝しております。また、澁川傳次郎翁の名を汚す事無き精進する事をお誓い申し上げるものです。
ただ、今年のりんごを取り巻く環境は厳しく、コロナをはじめウクライナ、ロシアとの戦争はすべての生産資材の大幅な値上げに加え、宅配料金も3割以上の値上げ。零細法人としては、立ちゆきできない状況になっておりますが、りんごは夏場の高温により、甘く立派な商品として育っております。1日も早く戦争が終わり、普通の生活に戻ることをお祈り申し上げ、ごあいさつとします。
敬 具
ごあいさつ